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高強度テラヘルツ波（0.6 THz）連続発生装置を開発 ～テラヘルツ波を安心安全に利用するための実験的研究が世界で初めて可能に～
本研究成果のポイント
◆テラヘルツ帯の周波数（0.6 THz）で高強度電波を連続的に発生させることが可能な装置を開発
◆テラヘルツ波を安心安全に利用するための実験的研究が世界で初めて可能に
◆テラヘルツ波を利用した次世代の高速?大容量無線通信技術の円滑な導入に寄与
概要
国立大学法人福井大学遠赤外領域開発研究センター（センター長: 立松 芳典）及び国立研究開発法人情報通信研究機構（NICT(エヌアイシーティー)、理事長: 徳田 英幸）は、次世代の高速?大容量無線通信技術で利用が見込まれているテラヘルツ波を安心安全に利用するための実験的研究を可能とする高強度テラヘルツ波連続発生装置を開発しました。
テラヘルツ波の安全性を確認するためには、テラヘルツ波が皮膚や眼に当たった場合の体温上昇や障害の可能性についての調査が必要ですが、このような実験的研究に必要な高強度のテラヘルツ波を連続的に発生させる装置がこれまで存在していませんでした。今回、開発した装置を用いることで、テラヘルツ帯周波数（0.6 THz）の電波を高強度で連続的に発生させることが可能となり、医学?生物学的に信頼性の高い電波の安全性に関するデータの取得?蓄積が可能になると期待されます。
なお、本成果は、2025年2月1日（土）に、「IEEE Electron Device Letters」に掲載されました。
論文名
First experiment of a 600-GHz CW gyrotron developed as light source for EMF exposure assessment
著者
Y. Tatematsu, Y. Yamaguchi, M. Fukunari, M. Hayakawa, R. Kai, Y. Kawai, R. Matoba, K. Sasaki, T. Shirotori, G. Suzuki, J. Tanaka, M. Mizuno, and T. Nagaoka.
掲載誌
IEEE Electron Device Letters (IF: 4.1)
DOI
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